みなさんこんにちは。メンタルさんのトモです。
本日のテーマは「いじめ」と「いじり」の違いです。
昨今、目に見えるいじめは減少し、いじめの場所はSNSの様に見えない場所へ移行している。とのデータが出てきています
しかし、この発表は「あくまでも、把握できている状態です」
まだまだ、多くのいじめや「暴力・暴言・恫喝」は続いています。
いじめ加害者の意識調査では
- ・いじめてる認識はなかった
- ・からかっていただけでいじめではない
- ・相手も喜んでいたし、周りのみんなも笑っていた
このように、被害者や、第三者がいじめと思っていても、加害者は「いじめ」を実行している意識はない事が多いです。
なぜこのような認識の違いが生まれるのでしょうか
「いじり」の定義
「いじり」の定義は
いじられている側に利益がある
これ1択です。
この定義は、小説家 湊かなえ先生の小説 「カケラ」での一文です
とても納得したので、引用させていただきました。
一番分かりやすい例は、お笑い芸人やアイドルへのドッキリや検証だと思います。
- ・ファンが急に出てきてどのように対応するか?
- ・寝起きドッキリ
- ・落とし穴ドッキリ
色々なドッキリがあります。
たまに、ネットやBPO等でこの手のドッキリは炎上しますが、内容だけ切り取ると、「公開いじめ」と考える事も出来ます。
そこで、「いじりの定義」:いじられる側に利益があるです。
上記のドッキリで、ドッキリを仕掛けられた芸能人にどの様な利益があるでしょう?
- ・話題性が生まれる
- ・リアクションが面白いと、次の仕事につながる
- ・認知されれば、SNS等のフォロワー増加やライブでの集客が見込める
- ・そもそも、ボランティアではなくギャラが発生する仕事である
他にも考えられますが、ここの内容まで、把握して考えると、「いじめ」というより「いじりビジネス」って感じですね。
BPO審議で問題になるのが、利益を隠して放送するため、社会生活や学校生活で、真似をする人が出てきて教育上よくない!ということでしょう
しかし、あくまでエンタメであるため、ギャラや裏側を知ると「いじりビジネス」は成り立たなくなるでしょう。
あくまでもエンタメで、真似しようが上手にマネてね!ってくらいでしょうか
「いじめ」の定義
次に「いじめ」の定義です
こちらも湊かなえ先生の[カケラ」から引用させていただきました。
いじめの定義は、いじめている側にのみ悦や喜びがある
つまり、いじめている人や周りだけ楽しんでいる言動ということです。
いじめ被害者は、我慢する事で、身を守る行動に出ます(反発すると、もっとヒドイいじめを受けるため)
そのために、愛想笑いや、怒ったフリ等の感情を出しますが、この感情はあくまでも防衛本能であり、決して利益がある訳ではありません。
言葉を悪くすれば、「加害者のマスターベーション」に無理矢理付き合わされている状況です。
そのため、「いじり」「からかい」「じゃれあい」という霧に隠して、いじめを正当化しようとする加害者がいる訳です。
正当化する名目があるため、被害意識も少なく、相手の気持ちを分かろうとせずに、いじめはエスカレートしてしまいます。
「いじり」は素人がするには無理がある
そもそも、「いじり」や「からかい」といった、相手に利益を与える行為は、訓練され、台本があり、何度も精錬されたプロが使う技ということでしょう
若い学生や、知識も経験も訓練もしていない者が扱える技ではないということです。
学校や会社、社会で行われる「いじり」や「からかい」は基本いじめです。
被害者と加害者が気づけないのであれば、傍観者や保護者、上司・責任者が気づいて、しっかりと指導・保護していかないといけないと思っています。
今回の、気づきにアプローチしていただけた、湊かなえ先生に感謝申し上げます。
最後まで、ご拝読ありがとうございました。